2023-05-12

015 料理が生ゴミになるとき
1967・06 ストックホルム・スウェーデン

YH は使える情報が集まるところ

どこに行けば手に入る? 質問すると誰かが教えてくれる

安くて美味しいレストランに行くことになり 

お腹すいた・・・   お喋りしながらついて行く

旧市街の外れ 1階が料理学校になっているビルに着いた 

時計をチェックして

「あと30分待ってね」

親しみを込めたにっこり顔で案内人は言う

暫くして 赤いベレー帽の女子学生がドアを開け 看板を外に出した

本日のメニューとおすすめ料理が書かれているらしい

誰かが翻訳してくれ 店内に雪崩れ込んだ

入店料を支払いバイキング形式の料理を一品一品入念にチェックしていく

ニシンの酢漬け サーモンのソテー等々北欧らしい料理が並べられていた

デニッシュはじめ色々な種類のパンを味わえるのも楽しみの一つ

お酒は別料金で注文し パーティーは始まった

学校で使用した教材を有効利用 先生も生徒もお客さんもみんなニコニコ

特別料金のわけには 三徳の教えがあった

料理を堪能して清算して 外に出ようとした

教師と思しき老婦人が気になった

我々の方を見て 睨みつけて何かを訴えているようだ

「?」

座っていたテーブルに目をやると 食べ残しが目に付いた

料理は 席を立てば生ごみとなる 食べられる分しか取らないがバイキング原則

もう一度座り直し 残りの料理と戦う

苦手なものは食べられる人に回し 何とか終わった

日本でも外国でも同じように 食べ残しはよくないよね

「tack」 ありがとう 頭を下げてお礼を言った

「tack」

老婦人も笑顔で見送ってくれた

また一つ教えていただいた 「tack!」