チューリッヒ・スイスの途中 笑えないエピソードを思い出したので
その話を先にしましょう
パリを出発してしばらくは 見渡す限り農地が広がっていたが
ドイツに入ると「シュヴァルツヴァルト」(黒い森)が続いていく
一段と大きな黒い森の谷にバーデンバーデンの街があった
バスガイドの説明によると1847年にローマ時代の浴場跡が発掘され
温泉地として栄え 歴史は古く施設も整っていて
著名人の愛好家も多く細菌学のコッホ博士や
音楽家のクララ・シューマン ヨハン・シュトラウス ヨハネス・ブラームスも訪れていた
団体だと目立つので 言われたように少人数に分かれて行動する
最初はミストと言われる霧の部屋で 汚れを落とし 身体を慣れさせ
大小の小部屋に挑戦していく
熱い 冷たい 丁度よい 浅い 深いプールのような大浴場等色々な種類があり
興味深々 手当たり次第にトライしていく 我ら4人グループ
大浴場では少年に戻って 平泳ぎをして遊んでいたが
少し疲れ近くの浅い風呂で 足を伸ばし大浴場と向き合ってお喋りしていた
賑やかな話し声が聞こえ 4人の若い女性たちがドッと入ってきて
先ほど平泳ぎした場所で 飛んだり跳ねたりして騒ぎ始めた
眼のやり場もなく 状況を理解できない4人は 真っ蒼!
「えっ? 途中で入り口を間違えたか?」
あれこれ考えてはいたが 答えが見つからず あっけにとられ
その場でフリーズ のぼせるのを我慢して 彼女たちが出ていくのを待った
彼女たちがいなくなるや否や慌てて 別の部屋に行くと そこは泥パックの部屋で
何でもいいからと 泥パックに潜った 汗びっしょり噴き出ていた
案内人の説明不足で
大浴室は混浴であったことを 後で知らされた
フィンランドの未体験ゾーン ドイツ人家族の行動がやっと理解でき 納得
ふと思い出し笑いをしている自分がいた
さっぱりしてからのドイツビールは最高! 幸せ感が身体全体を包む
ランチは当然でかいソーセージをマスタードたっぷりつけて食べる
よく飲み よく食べ よく喋り 心地良い揺れで車中のみんな爆睡
夢の中で旅をしている頃 バスはアルプスを越えスイス領に入っていた